SKYLINISTの雑記: PS3修理方法
動画を見ていただくとわかりますが、電源を入れようとしても緑ランプ⇒黄ランプ⇒赤ランプ点滅となって起動できません。中にディスクが入っている場合は、取り出すことすらできません。
この故障は2008年あたりから初期型で多発しているようです。
ソニータイマーというものがあるとは思ってませんが、そう言われても仕方ないぐらい壊れてるようですね。
この故障でソニーのサポート(プレイステーションクリニック)に修理に出すと、メーカー保証期間の1年を過ぎている場合は12,600~16,800円を請求されます。
修理内容はメイン基板修理または交換になることが多いようです。※
メイン基板が交換された場合はHDDの初期化を強制されるので、HDDのバックアップを取っていない場合はデータはすべて消えてしまいます。
HDDはメイン基板に紐付けされているので、メイン基板が交換された場合は別の本体扱いになりHDDを初期化しないと使用できない為です。
※サポートでの修理方法・料金は変更される可能性があります。最新の情報は公式サイト等でご確認下さい。
HDD初期化となると、時間を掛けたゲームのデータや写真・映像等の大切なデータが消えてしまうので非常に悲しいですよね。
そこで・・・自分で基板を修理する方法があるので紹介したいと思います。
家庭にあるドライヤーを使用して、電源が入らなくなった本体が一時的に復活するかもしれない方法があるようです。
コメント欄に多数の報告がありますので詳細はそちらをご覧下さい。ページ内検索(Ctrl+F)で『ドライヤー』と検索すれば早いです。
一時的にでも復活すればHDDのバックアップがとれるのでイイですよね・・・。
これから紹介する修理方法はYoutubeのこのかたの動画(英語)を参考にしたものです。
多段サーモスタットの仕事はどのようにしますか?
非常に丁寧にわかりやすく説明されていて、本当に助かりました。
詳しい手順は動画を見ていただくとして、概要だけ記載しておきます。
どのように修理するのかザックリと説明しますと・・・
故障原因はメイン基板のハンダクラックであると推測されます。 PS3故障原因の考察
しかし構造上、ハンダがクラックしているかどうか目視での確認は出来ませんし、半田ごてを使用してハンダを融かすことも出来ません。
ですので、ハンダクラックの可能性がある部分のハンダに熱風を当てることによりハンダを融かし再接着するというのが、ここで紹介する修理方法の理論です。
自分で分解するとメーカー修理対象外になるので、失敗するとゴミになる恐れがあります。
作業は自己責任でお願いします。
また、この方法ですべてのPS3が直るとは限りません。
そしてこの修理で直っても、また壊れる可能性もあります。
今後自分で修理できない箇所が壊れたら、修理不能になる恐れがあります。
この方法は、決してお勧めはしません。
用意するもの
雨の画面の壁を構築する方法
- +ドライバーNo.2 標準的なサイズのドライバー。
- +ドライバーNo.00 No.0よりさらに細いドライバーです。
- トルクスドライバーT10H 先端に穴が開いているタイプのもの。ネジが約20mmの深さの所にあるので、先端部はある程度の長さが必要です。
- パーツクリーナー、アルコール等 脱脂できるもの。グリスの拭き取りに使用。
- ウエス、キッチンペーパー等 グリスの拭き取り等に使用。
- ヒートガン 400℃前後のもの。ヘアドライヤーでは温度が低すぎるので不可です。
- CPUグリス 放熱グリス。トラブルを避ける為、絶縁性のものが良いと思います。
- 鉛フリーはんだ対応フラックス 液体のもの
- スポイト等 フラックスの塗布に使用。ストローでも可(口で吸う訳では無いですよ)
ホームセンターとPCショップ等で揃える事ができると思います。
私の場合はほとんど持っていたので問題ありませんが、全部揃えると1万円ぐらいする可能性もありますので、やる前によく考えましょう
それから使用期間が長い場合は内部に埃がたまっている可能性があるので、掃除機などもあると良いと思います。
※左側にAmazonの商品のリンクを追加しました。価格などを考慮して厳選したつもりなので、よかったら参考にしてください
まずは分解します。
外した順番に並べていけば、組む時わかりやすいです。
どのくらいの電気配線コストをしない
電子部品は静電気が大敵ですので注意しましょう。
寒い時期は特に気を付けましょう。
画像に写っている白いグリス(計4箇所)を拭き取ります。
組み立て時に新しいグリスをキチンと塗らないと、放熱が上手くいかずファンが異常に回ったり熱暴走の原因になりますので注意が必要です。
基板を加熱します。
加熱箇所は動画を見ていただくとわかりますが『Cell』『RSX』『プロードライザ(っていうらしい)』各々の周辺を両面です。(写真の赤丸部分)
その前に基板とチップの間にフラックスを流し込んだ方が良いようです。
他の動画ではビンからダイレクトに流し込む大胆なかたもいましたが、スポイト等を使った方が良いでしょう。
フラックスを使うときは換気もしましょう。
※フラックスとは、金属(ハンダ)表面の酸化皮膜を除去・抑制したり、ハンダの表面張力を低下させ流れやすくする等の効果があり、ハンダの接着をより確実にする為のものです。
それでは加熱します。
周囲の物や火傷に注意しましょう。
急に加熱するのは良くないので、ヒートガンを少し離して基板全体をある程度温めておいた方が良いと思います。
1箇所10秒~15秒程度で常に動かしながら加熱します。
動画ではヒートガンは350℃に設定されてます。
ヒートガンと基板の距離は動画では1~2cmぐらいでしょうか。
私は500℃のヒートガンなので5~6cmぐらい離していたと思います。
お使いのヒートガンの温度に応じて調節してください。
加熱しすぎると壊れますのでご注意ください。(意外に壊れないらしいですが・・・)
正直ここは勘です
片面が終わったら15分~20分ほど冷めるのを待ちます。
冷却時もヒートガンを離しながら徐々に冷却した方が良いでしょう。
この間絶対に基板を動かさないでください。
こんなに長い時間待つ必要があるのかどうかは疑問ですが・・・。
これを両面やりましょう。
※ここで紹介した加熱温度・時間については、あくまでも一例ですので適切であるとは限りません。
コメント欄にもいろいろと情報がありますので、是非参考になさってください。
特にSOUさんのコメントは非常に参考になると思います。
あとはCPUグリスを塗って組み立てたら出来上がりです。
グリスの塗り方の参考サイトはコチラ
それでは直っていることを願いながら電源を入れましょう。
私のPS3は無事復活しました
もちろんHDDを初期化する必要もありませんので、データはすべて無事です。
自分で修理する最大のメリットはこれですね。
ちなみに私は本当に直るとは思ってなかったので、薄型のPS3を注文済みなんですよね・・・
※追記 故障原因を自分なりに考えてみました。
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