貴金属の豆知識
1.貴金属って何ですか?
「産出量少なく、空気中で酸化されず、かつ化学変化を受けることの少ない金属。
金・銀・白金・ イリジウムなどの類。」
と、広辞苑にあった。(英語ではnoble metal、または precious metal)
一般的には、金・銀・プラチナ(白金)あたりが貴金属と言うことになるだろうが、
元素周期表における原子番号45,46,47のロジウム、パラジウム、銀と
原子番号77,78,79のイリジウム、プラチナ、金は貴金属といえるものだ。
金属材料学では銅属元素(銅、銀、金)の銅、水銀までも貴金属に含めるという。
電解コンデンサのことができ
元素の周期表抜粋 | |||||
26 Fe 鉄 | 27 Co コバルト | 28 Ni ニッケル | 29 Cu 銅 | 30 Zn 亜鉛 | 31 Ga ガリウム |
44 Ru ルテニウム | 45 Rh ロジウム | 46 Pd パラジウム | 47 Ag 銀 | 48 Cd カドミウム | 49 In インジウム |
76 Os オスミウム | 77 Ir イリジウム | 78 Pt 白金 | 79 Au 金 | 80 Hg 水銀 | |
ルテニウム、ロジウム、パラジウム オスミウム、イリジウム、白金は 白金属で性質が似ている | 上の三つは 銅族元素 |
貴金属の特性表 | |||
Pt | Au | Ag | |
比重 | 21.45 | 19.32 | 10.50 |
融点(℃) | 1769 | 1064 | 962 |
沸点(℃) | 3827 | 2800 | 2210 |
硬度(モース) | 4 | 2.5 | 2.5 |
2.金
アルミどのように作られ
元素記号:Au
Gold
金の語源は、古くはインドヨーロッパ語のghel(黄金)から。Auはラテン語のaurum(金)より。
金の各国語表 | ||
国 | 字 | カタカナ読み |
日本 | 金 | キン |
韓国 | 金 | キム |
中国 | 金 | ジン |
イギリス | gold | ゴールド |
ドイツ | Gold | ゴールド |
フランス | or | オール |
イタリア | oro | オロ |
スペイン | oro | オロ |
ポルトガル | ouro | オウロ |
金は化学的にも不活性で、用意に他の元素と化合しない。また、化合物から還元して金を得るのも楽だ。
金は自然界にも単体の金そのものとして存在し、その光り輝く美しさと加工のしやすさによって、
最初に人類に用いられる金属となった。
物理的化学的に超安定の物質、あるいは不活性の物質。王水(塩酸と硝酸の混合液)以外の酸にはおかされず、
高温で酸素と化合しません。つまり燃えて灰になったり表面が変質したりしません。
エンジンのクランクシャフトを製造するためのものは、材料
金らしさと言うと、何がピンと来るだろうか。
おかされにくさ、まばゆい光沢、比重の大きさなど、いろいろあげられるが、展延性の大きさがこの金属の特徴だろう。
1グラムの金を線に引っ張っていくと、太さ5ミクロンで2800メートルの長さまで延ばせると言うし、
展性はと言うと、金をたたいて金箔を作っていくと、4900平方p(70p四方)、0.1ミクロン以下の厚さになると言う。
ちなみに、人間の髪の毛が太さ60ミクロン。
こうなると一枚の金箔の層には、ほんの数百個の原子が並んでいると言うことになり、透けて見えるほどの薄さだ。
実際に薄い金箔は、光にかざすと緑色に見える� �金は緑色より波長の短い光は吸収し、波長の長い光ほど反射する。
波長の長い金色が反射して見え、透けた色を見ると吸収と反射の分妙な谷間をくぐり抜けて緑色が見えることになるのです。
3.18金について
指輪の裏側等にK18と刻印が打ってあります。
これは、この指輪に使われている金のうち、重さでどれだけ純金が入っているかを表したものです。
これを金の品位と言います。
一般的に使われる「金」という言葉は、二つの意味で使われています。
一つは純金のこと、もう一つは金合金のことです。
ほとんどのジュエリーに使われている金は、金合金です。
金は高価な金属ですので、合金全体のうち純金が重さでどれほど使われているかを表示しておくことは大変重要なことです。
100%の純金を24Kと呼ぶことにし普通24KとかK24と刻印します。
つまり24を100%として、純金が重さでどれだけ入っているかを数字で表しているのです。
Kはkarat(カラット)の頭文字ですが、宝石の重さの単位caratまたはkaratと同じスペルで、宝石の1カラットは0.2gで1ctと書きます。
日本では18カラットとは呼ばずに、「じゅうはちきん」「ジュウハチケー」と言います。
英語では「eighteen karat gold」「エイティーン・カラット・ゴールド」と呼びます。
普通は18Kと打ちますが、K18と打つこともあります。また、千分比の750と打つこともあります。
金の品位の表記法 | |||
karat | 百分率% | 千分率‰ | |
24K | 24/24 | 100 | 1000 |
22K | 22/24 | 91 | 917 |
20K | 20/24 | 83 | 835 |
18K | 18/24 | 75 | 750 |
15K | 15/24 | 62 | 625 |
14K | 14/24 | 58 | 585 |
12K | 12/24 | 50 | 500 |
10K | 10/24 | 41 | 417 |
9K | 9/24 | 37 | 375 |
4.なぜ純金を使わないのか
純金を業界では「ヤキ」と呼びます。金を精錬するときに塩をつけて焼いたので「ヤキ」と言う言葉が生まれたようです。
ではなぜ、ジュエリーにヤキを使わないのでしょうか。
純金に対する人間のあこがれは強いものがありますから、使いたいはずです。古代のジュエリーはほとんど22K以上です。
少し力を加えてその柔らかさで、本物かどうか「あたり」をつけられると言うこともあります。
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